「歯は毎日 溶けて・修復して を繰り返している?」ステファンカーブから見る、虫歯とお口の自然治癒力

「虫歯って、急にできるものなの?」
実は歯は、毎日の食事のたびに

少し溶ける ←→ 修復する

を繰り返しています。

このバランスが崩れることで、虫歯になっていきます。

今回は、お口が本来持っている“自然治癒力”と虫歯の関係について、ステファンカーブなどを通して、わかりやすく解説します。

歯は毎日少しずつ溶けている?

(脱灰イラスト)

食事やおやつを食べると、お口の中の虫歯菌は糖分をエサにして酸を作ります。

すると、お口の中は酸性になり、歯からカルシウムやリンなどのミネラルが溶け出します。

これを「脱灰(だっかい)」といいます。

つまり、食事のたびに歯は少しずつ溶けているのです。

でも、歯には“修復する力”もある

(再石灰化イラスト)

「歯が溶ける」と聞くと驚かれるかもしれませんが、実はお口にはそれを修復しようとする力もあります。

食後しばらくすると、唾液の働きによってお口の中は元の状態へ戻っていきます。

そして、唾液に含まれるカルシウムやリンが歯に戻り、歯を修復していきます。

これを「再石灰化(さいせっかいか)」といいます。

つまり歯は毎日、

  • 脱灰(溶ける)
  • 再石灰化(修復する)

を繰り返しながら、バランスを保っているのです。

これが、お口の“自然治癒力”

実は、この再石灰化こそがお口の持つ“自然治癒力”です。

初期のごく小さなダメージであれば、唾液の力によって修復されることもあります。

(再石灰化・脱灰サイクル)

しかし、

  • ダラダラ食べ
  • 頻繁な間食
  • 長時間のジュース飲み
  • 磨き残し

などが続くと、歯が修復する時間が足りなくなってしまいます。

すると、

“修復よりも、溶けるスピードの方が上回る”

状態になり、虫歯へ進行していきます。

「ステファンカーブ」ってなに?

この、お口の中の変化をグラフで表したものが「ステファンカーブ」です。

食事をすると、お口の中は酸性になり、歯が溶けやすい状態になります。

その後、唾液の働きによって少しずつ回復していきます。

(ステファンカーブ良い方イラスト)

つまり、ステファンカーブは、

「歯が溶ける時間」と
「歯が修復される時間」

を表しているグラフなのです。

ダラダラ食べで虫歯リスクが高くなる理由

規則正しい食生活の場合

例えば、

  • 朝ごはん
  • 昼ごはん
  • 15時のおやつ
  • 夜ごはん

のように、食べる時間がある程度決まっている場合。

(ステファンカーブ良い方イラスト)

食後は一時的に酸性になりますが、その後、唾液による再石灰化が進み、お口の中が回復する時間があります。

つまり、お口の自然治癒力が働きやすい状態です。

ダラダラ食べの場合

一方で、

  • 少しずつお菓子を食べ続ける
  • ジュースを長時間飲む
  • 頻繁に甘いものを口にする

と、お口の中は何度も酸性になります。

(ステファンカーブ悪い方イラスト)

すると、再石灰化する時間が足りなくなり、

“歯が溶け続けている状態”

が長くなってしまいます。

これが、ダラダラ食べで虫歯リスクが高くなる理由です。

お口の自然治癒力を助けるために大切なこと

虫歯予防では、

  • ダラダラ食べを減らす
  • 食べる時間をある程度決める
  • ポイントを押さえた歯みがきを行う
  • フロスを活用する
  • フッ化物を取り入れる

ことが大切です。

特にフッ化物には、再石灰化を助け、歯を酸に強くする働きがあります。

毎日の歯みがきや歯科医院でのケアによって、お口の自然治癒力をサポートすることができます。

小さい頃の習慣が、将来のお口を育てます

虫歯予防は、「甘いものを我慢すること」だけではありません。

  • 食べるタイミング
  • 歯みがき習慣
  • フロス習慣
  • フッ化物の活用

など、毎日の積み重ねがとても大切です。

お口の自然治癒力を上手に活かしながら、虫歯になりにくい環境を整えていきましょう。

新座・志木エリアでお子さまの虫歯予防をご希望の方へ

荻島歯科医院では、
お子さまのお口の状態や生活習慣に合わせた、

  • 虫歯予防
  • フッ化物塗布
  • 歯みがき指導
  • フロス指導
  • 食習慣のアドバイス

などを行っています。

「ダラダラ食べってどこまで注意すればいい?」
「フッ素はいつから始める?」
「仕上げ磨きが難しい…」

そんなお悩みも、お気軽にご相談ください。

関連記事